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MT4におけるMTF指標の仕組み

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今回は初級者向けテーマとしてMTF指標を扱いましょう。

 

 

MTFの概念

MTFとはMultiple Time Frameの頭文字で複数時間枠(複数時間軸)と訳されます。複数時間枠という言葉通り、ひとつのチャート上に複数の時間のチャートを表示する考え方ですが、MTFは計算の中に複数の時間を取り込むテクニカル指標(代表的な指標にKSTといった、9, 12, 18, 24期間のROCを組み込んだ指標がある)と、指標自体は通常指標を別の時間のチャートに表示するテクニカル指標とに大別されます。

MT4におけるMTF指標というのは後者の指標を指し、もともとはロバート・クラウス氏が提唱した分析手法です。ロバート・クラウス氏は『新マーケットの魔術師』にも登場する著名トレーダーですが、テクニカル分析ツールの開発にも力を注ぎ世界で最初に現在のMTFの考え方を確立させました。

MTF最大のメリットは通常取引に使用するチャート(Own Periodと呼びます。表示チャートの期間)の上に、より上位の時間枠(Next Period, Highest Periodと呼びます。次、そして最上位のチャートの期間)のテクニカル指標を表示することで、何枚ものチャートを広げる必要がありません。

なぜMTF系指標が必要となるのかについて簡単に補足しておくと、たとえば1時間足チャートにおける5日移動平均線と120時間移動平均線は似て非なるものであり、パラメータの異なる単一時間枠で複数時間枠の代替は出来ないためです。

MT4におけるMTFの考え方

MT4ではチャートデータとして最小の時間が1分足ですから、1分足をプログラム的に加工すれば何分足のチャートでも出すことが可能です。オフラインチャートを使ってMT4に無い時間のチャートを表示する方法は前に説明した通りです。
「スクリプト・PeriodConverter」2018年1月23日付ブログ

MTF指標でも同様に分で時間を表し、以下のようなパラメータを指定することで上位時間枠のテクニカル指標を表示することが出来るようになります。

H1=60
H4=240
D1=1440
W1=10080
MN=43200

W1が5日でなく7日だとか、月足は月によって日数が違うといった細かいことは考えず、MT4のMTF系指標では上記のようなパラメータを使うと覚えておいてください。

ここでは例としてMTFMA(MTF系移動平均線)を使ってみます。MTF系指標はこの五動意平均線をはじめ、ほとんどの主要なテクニカル指標のものがありますので、ネットで”MTF”と”指標名”で検索すれば該当するカスタム指標を見つけることができるでしょう。

それではダウンロードしたMTFMAをH1チャートの上にドラッグ&ドロップです。するとプロパティの画面が開きます。

一番上のTimeFrameに先ほどの分数パラメータを入れます。ここでは1440として日足の移動平均線を出します。次のMAPeriodは5となっていますが、これは5日移動平均線の意味です。ma_shiftは標準の移動平均同様に何期間シフトするかの設定ですね。

わかりにくいのが、そのあとの2つですがMT4の移動平均線では内部的に以下のような数字で示されていますので、その数字をそのまま入れてあげます。

ma_method
0 = 単純移動平均
1 = 指数平滑平均(2 = スムース)
3 = 加重移動平均

applied_price
0 = 終値、1 = 始値、2 = 高値、3= 安値
4 = Mid、5= ピボット、6 = (HLCC)/4

上の例では0, 0ですから終値の単純移動平均となります。色は青で表示してみます。以下のようなチャートとなるはずです。

1H足のチャート上に日足の5日移動平均線が表示されました。 MTFでは他にも多くのMTF系カスタム指標がありますので、是非試してみてください。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。

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新年度スタート!鶴のヒトコエで相場を読む!

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いよいよ2018年新年度相場が始まりました!
ドル円相場は今年に入り下落傾向、心理的節目とされていた105円ラインを下抜け2016年11月以来の安値を更新、4月1日NY終値は1ドル:106.25円となっています。

ここからの為替相場はどう動くのか?世界三大市場で為替チーフディーラーを勤めたFXトレード・フィナンシャル社長執筆によるNews Letter「鶴のヒトコエ」を参考にしてみましょう。


「鶴のヒトコエ」東京・ロンドン・ニューヨーク世界3大市場でチーフディーラーを務めた鶴の視点

FXTFの名物コラム「鶴のヒトコエ」は、長年のディーラー経験をもとに現在の相場に関して、鶴氏自らがストレードな言葉で解説している月一企画です。

ドル円相場予測

105~110円をコアレンジとしてドルの反発地合を確認する展開。
貿易戦争、地政学的リスク次第では100~105円下方レンジに突入する可能性も

<PICKUP>
・ドルの反発地合を確認する相場(107.32円→114.736までドル円上昇)
・ドル売り円高一巡後は、105~110円をコアレンジとして「ドル買い円売り」相場に向かう

新年度の季節要因

4月は本邦機関投資家(年金等)によるポートフォリオ入れ替えのためのドル買い(外貨買い)が大量に出る、105円割れ水準ではドル買い円売りサポートがある

グローバルポジションの傾き

シカゴIMM(3/20)において、105円割れの円高が加速したことにより、円売りポジションが解消。2016年11月からの継続してきた円売りポジションがスクエアに。

米国状況

3月のFOMCの結果を踏まえ、今後は金利上昇予想が「上方向にシフト」していると予測される。日米金利差拡大からドルが買われる大きな要因となる

地政学的リスク

韓国・北朝鮮、4月首脳会談開催で合意の報道以降、北朝鮮地政学的リスクの後退期待から「ドルを買いやすい環境」がつづく。

新年度入り季節要因2

本邦輸出企業の2018年度上期のドル円想定為替レートは2017年度下期の109.66円(平均値、12月公表)と比べ、大きく引き下げられる可能性が高い(105円程度か?)4月入り後断続的なドル売りが予想される。(108~110円あたり)

ポイント

・中長期的(年内)には米景気堅調、日米金利差拡大からドル高円安トレンドに回帰し「110~115円レンジ」の円安を目指す展開
・目先はドル反発の足がかりとなる局面を迎える
・12月以降のドル下落基調を明確に反転させるチャートポイントとして107.50程度を維持できるかどうかが焦点

リスクシナリオ

想定外のドル売り(米中貿易戦争、暗殺未遂事件に係るロシア発地政学的リスク等)により再度105円を下割れ、年初来の円高新値をトライする展開となれば、100~105円レンジ相場形成のリスクシナリオが残る

ドル円相場チャート解説


・短期的下値の目処:104.50円付近(104円を下抜けると全押しの2016年11月9日安値101.193まで明確なサポートは見当たらない)
・短期的上値の目処:107.29、107.50円を上抜ける(12月からのドル下落基調に歯止めをかけることができるかが重要)

ユーロ相場予測

ユーロは1.20~1.25ドルコアレンジの中、下値を模索する展開。
ポンドもドル反発により軟調な展開を予想。
3月のユーロ・ドル相場は特に大きな材料のない中、1ユーロ=1.22~1.24ドルを中心に狭いレンジのもみ合い相場に終始

ユーロドル相場チャート解説

<PICKUP>
・ユーロドル:「1.20~1.25ドル」をコアレンジとしてもみ合い展開を予想するが上値の方が重たく、ユーロの下値を模索
・ポンド・ドル:相場は揉み合いながらドルの相場展開を受けてやや軟調に推移

まとめ

これからの4月相場について、ドル円は目先の下落トレンドからの反発、ユーロドルはレンジ相場が続くと予想されます。

◎詳しくはFXTFのHP鶴のヒトコエへ4月号をご覧ください
【鶴のヒトコエ】東京・ロンドン・ニューヨーク世界3大市場でチーフディーラーを務めた鶴の視点

チャート機能を使い倒すコツ⑥

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定期的に紹介している「チャート機能を使い倒すコツ」ですが、6回目はフィボナッチツールから「タイムゾーン」を取り上げます。タイムゾーンはある日(あるいは時、分)を起点として将来の重要な日を予測する日柄観測ツールです。

 

標準のタイムゾーン

通常は起点として目立った安値(あるいは高値)を使い、そこから節目の日柄を考えることとなります。ここではドル円の日足チャートを用いてどのように表示されるかを見てみます。



上のチャートでは3月26日の年初来安値104.633を起点として、翌27日を次のターゲットした場合の例ですが、起点の3月26日が0、翌27日が1となっていて、その後はフィボナッチ数列に相当する2, 3, 5, 8, 13, ・・日目にラインが引かれていることがわかります。

プロパティを見ると以下のようにフィボナッチ数列が入っていることが確認できます。

これはこれでよいのですが、そもそもフィボナッチ数列の日柄を重要な転換点と考える手法はあまりに単純で、利用者は少数であると言えます。そこで、今回はこのプロパティを変えてより使い勝手のよい「フィボナッチ・タイム・エクスパンション」に変えてしましましょう。

タイム・エクスパンション

タイム・エクスパンションというのは、2つの安値を見つけ(ダブルボトム)その安値と安値の間の日数を1として、安値と安値の間の高値からフィボナッチ比に当たる日を重要な日柄と考える手法です。もちろん、逆サイドで高値と高値の間の安値を使うこともあります。

このタイム・エクスパンションの日柄観測を利用するため、タイムゾーンのプロパティを次のように変更します。

フィボナッチ数列ではなくフィボナッチ比ですね。使い方に若干コツがありますが、安値と安値の間の高値からの日柄観測を行ってみます。

2つ目の安値は先ほどの安値で良いですから、それよりも前の安値でかつ間に高値が来るような日を探します。ここでは3月2日の安値105.249を起点とします。以下のようなチャートになりますが、まだ第1ステップです。



第2ステップは上記で表示された日柄を安値と安値の間の高値(3月13日107.293)までドラッグ&ドロップします。以下のようなチャートになるはずです。元の日柄と区別するため色を青に変えました。

実際に操作してみると文字で読むよりは簡単です。

重要なのがこの青で示した日柄です。つまり、安値と安値の間の高値を起点に、安値と安値の間の幅(時間)を延ばしてあげた日柄「タイム・エクスパンション」は多くの人に使われている日柄観測手法と言えます。

通常は1以上の日柄を見ますが、間の時間が長い場合には0.5、0.618という日柄を使うこともありますし、カリスマトレーダーのラリー・ウィリアムズ氏は1.272(√1.618)という数値を使うことを好んでいました。もっとも参考にされるのは1.618です。

ちなみに1.0は明日4日、1.272は4月10日、1.618は4月18日となります。これら3つの日が転換しやすい日柄となりますが、そうなるとそれまで円高が進行すると考えることも出来るでしょう。まずは、上記日柄を参考にしつつ、ご自身で他の通貨ペアや時間枠で試してみてください。日足以外のザラバチャートや更に長い週足チャートでも利用可能です。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。

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チャートとツイートが一体化!YEN蔵さんの相場観をMT4で表示、その方法は?

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株式、債権、CFD、仮想通貨とあらゆる金融商品の知識を駆使して、相場から目を離さないトレーダーYEN蔵(田代岳)さん。YEN蔵さんは相場のプロであり、ラジオNIKKEIのパーソナリティでFXTFの番組「トレードパーティ♪」にもよくゲスト出演されています。

【YEN蔵氏プロフィール】
米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍した。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ、投資ラボ等で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。(ラジオNIKKEI)

そのYEN蔵氏の相場観がリアルタイムにFXTFのMT4で見られるインジケータがリリースされました。

その名も「FXTF-TweetYenzo」

YEN蔵のFX投資術ーチャートとツイートが一体化!チャートの中でYEN蔵さんの相場観が見られます。

FXTF-MT4のサブウインドウに表示

「FXTF-TweetYenzo」はMT4のサブチャートの部分に表示されます。 FXTF:MT4のライブ口座のみ利用できます(デモ口座では見られません)

その内容は・・・?

Yen蔵氏ならでは鋭い分析、時々リラックスムードのコメント、豊富な経験からの意見など、トレード中にYEN蔵氏の相場観を一緒に体験できるツールとなっています。

インジケータ導入方法

新規にFXTF MTをダウンロードする場合は最初から付いていますが、インジケータがない場合は「追加」する必要があります。

インジケータ追加方法

ログイン後、FXTF/MT4から「オリジナルツール」へ

 

 

・FXTF-TweetYenzoをクリック

・今度はFXTF-TweetYenzoを右クリック!

・名前を付けてリンク先を保存 (わかりやすい場所にFXTF-TweetYenzo.ex4ファイルを保存します)

 

MT4に入れる

・MT4を開きます。

・保存したファイル[FXTF-TweetYenzo.ex4]をコピー

・ FXTF MT4の画面上部の[ファイル]-[データフォルダを開く]をクリック

・[MQL4]-[Indicators]を開き、右クリックで貼り付ける

今度はMT4のナビゲーター画面上で右クリック>更新→ナビゲーター画面にインディケータが追加されます。

ナビゲーター上に「FXTF-TweetYenzo」があったらそれをドラッグ&ドロップしてチャート内に入れるだけ。

 

  <うまく表示されないとき> 導入完了後、サブウインドウ内にYen蔵さんのコメントが表示されない場合、上記の2点にチェック☑が入っているか確認してください。チェック後、OKを入れたら表示されます。

 

まとめ

Yen蔵さんのツイートは相場が開いている平日は終日ツイートされています。トレードの参考になると思いますので、FXTFに口座をお持ちの方はぜひMT4に導入してみてください。

 

FXTFのマイページがリニューアル!便利になります

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FXトレード・フィナンシャルの顧客向けのページがリニューアルします。

➡重要】お客様専用ページ、「マイページ」変更のお知らせ

【変更日】2018年4月16日(月) 作業終了後

変更点1【レイアウト 

サービスごとに操作項目が選択できるようになります。

 

クイック入金の場合

①上部タブでサービスを選択

②入出金を選択

③クイック入金を選択

 

振替の場合

① 上部タブでサービスを選択   

※振替元のサービスを選択します。MT4から資金移動する場合、MT4を選びます。

②「入出金」タブを選択 ③「他サービスへの資金振替」を選択

 

コース変更の場合(MT4)

① 上部タブでFXTF MT4を選択

② お客様情報を選択

③ コース変更を選択

 

変更点②【利用時間】

多くのユーザーの要望により週末(土日)もログインできるようになります。

 

【週末にマイページで出来ること】

①クイック入金

ご利用の金融機関のネットバンキングが稼働している場合は、週末でも入金可能。(原則として土日を含む毎日24時間)

これにより資金管理に関する利便性が向上します。

②出金依頼

振り込み作業が行われるのは登録先の銀行営業日

③振替

週末でも「FXTF MT4」/「バイトレ」間で資金振替が即時で反映されます。

 

変更点③【その他】

①デモ口座 

マイページの変更により新規でFXTF MT4のデモ口座は作成出来ません。既存のデモ口座は引き続き利用可能 デモ口座開設については後日お知らせ欄で案内されます。

②出金ルール 

【4/13午前9時締切までの旧ルール】200万以下⇒当日出金

【4/16午前9時締切からの新ルール】200万未満⇒当日出金                  

※1.999.999円は当日出金、2,000,000円は翌銀行営業日  ◎200万円未満も当日出金になります

③年間収益 

現在は年間収益が表示できませんが、リリース後は期間を指定して出力が可能となります。

④マーケット情報 

顧客メールアドレスに配信するサービスは終了、再開は検討中。

 

◎マイページリニューアルについての詳細はFXTFのHPをご覧いただくか、カスタマーサポートへご連絡ください♪

チャート機能を使い倒すコツ⑦

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今回も「チャート機能を使い倒すコツ」です。今回はオーバーレイチャートを使って日経平均株価CFDを表示しつつ、市場間ダイバージェンスについて考えます。

 

オーバーレイチャート

オーバーレイチャートはFXTF MT4に標準で搭載されているカスタム指標で「FXTF – OverLay Chart」の名前でインディケータの中に含まれています。簡単に言えば、複数のチャートをひとつのチャートに重ねて表示できる機能です。複数といっても通常は2つか3つ、それ以上は見辛くなりますので、複数のチャートとオーバーレイチャートを併用するほうが良いでしょう。
オーバーレイチャートの使い方の詳細はFXTFの公式サイトにもありますので、そちらをご覧ください。

*チャートを重ねて表示できる「FXTF – OverLay Chart」|FXTF公式サイト
https://www.fxtrade.co.jp/page-259103


またFXTF MT4ではCFDのチャートも出すことが出来ますので、今回はドル円と相関が高い日経平均株価のチャートを重ねてみます。日足チャート(D1)ですと、以下のようになります。オーバーレイするチャートの色は薄めに変え、陽線=黄緑、陰線=赤のグローバルスタンダードカラーにしました。



こうして見ると、確かに2月以降は同じような動きをしていることが確認できます。今回はザラバの動きを確認するツールとして1分足(M1)チャートという極短いチャートを使います。

市場間ダイバージェンス

市場間ダイバージェンスというのは、異なった通貨ペアや異なった商品、あるいは似た商品との比較でしばしば使われるものです。

たとえばFXならば同じユーロクロスでEURGBPとEURCHFを比較してみるような場合です。参考までに見てみましょう。EURGBPの日足チャート(D1)にオーバーレイでEURCHFを表示してあります。



3月から明らかに方向が異なっていることがわかります。EURGBPが下げてEURCHFが上がっていますので、GBPが強くCHFが弱いことになります。GBPCHFだけのチャートを見ればわかりますが、何がリードしているのかを知るためには、EURGBP、GBPCHF、EURCHFの3つをオーバーレイチャートで出すことがよいでしょう。


本題に戻して、ザラバチャートのドル円と日経平均株価(オーバーレイ)の特徴をご覧ください。こちらは本日4月17日の前場の動きを1分足チャートで見たものです。



注目していただきたい部分にラインマーカーで着色しました。


ドル円と日経平均株価はほぼ似たような動きをしていますが、どちらも違う方向(株価上昇、ドル円下降)の動きが始まった箇所です。最近では通常リスクオン・リスクオフで同じ方向に動くことがほとんどですが、稀にこのように逆方向に動くダイバージェンスが発生します。どちらも株価がダイバージェンスしている状態から反転をするとドル円も反転していることが確認できます。



もうひとつ見てみましょう。こちらは同じく1分足で今朝のNY引け直後の値動きです。


まったく同じですね。

このドル円と日経平均株価との市場間ダイバージェンスを使って、ドル円の反転を知る方法がいつまで使えるかはわかりませんが、リスクオン・リスクオフといった言葉をニュースで見るうちは使えると思います。

NYダウとの関係、NY原油(WTI)との関係など、色々と試してみると興味はつきないと思います。せっかく搭載されているこのオーバーレイチャート。上下を反転させることも出来ますので、使い勝手はよいと思います。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。

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チャート機能を使い倒すコツ⑧

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今回も「チャート機能を使い倒すコツ」です。
今回はちょっと変わった垂直線ツールです。

 

 

MT4の垂直線ツール

垂直線を引くツールはMT4標準でもありますが、これは自分が決めた位置に引くことが可能な垂直線ツールです。いっぽう、FXTFのMT4に標準で入っているFXTF – Calendarは経済指標が発表される時刻に垂直線を引く、特定の時間に自動で引いてくれる垂直線ツールと言えます。

MT4のカスタム指標では、この手の垂直線ツールが数多く用意されていますが、vertical_time_linesというカスタム指標は、毎日決まった時間、例えば東京仲値の10:00(実際に値決めされるのは09:55)、オプション東京カットの15:00と言った毎日決まった時刻に垂直線を引いてくれるツールなどがあります。

その中でもかなり変わった垂直線ツールにMoonPhaseがあります。

カスタム指標MoonPhase

昨日が満月だったので取り上げてみたのですが、カスタム指標MoonPhaseはその名の通り、ムーンフェイズ(月相)の垂直線を引いてくれるツールです。ムーン・フェイズとは、皆さんもご存知の新月から始まって、上弦、満月、下弦、新月と新月から新月までの月の4つの状態を指します。

そして、このツールではそのうちの新月と満月を表示してくれるようになっています。MoonPhase MT4とグーグルで検索すれば、すぐにこの指標が見つかるでしょうから、ここではダウンロードした同指標をメタクオーツ言語エディタでコンパイルし、すぐにつかる状態になっている前提で話を進めましょう。

パラメータの設定

ナビゲーター・ペインから指標をチャート上にドラッグ&ドロップします。するとパラメータの入力画面が開きますので、StartDateとEndDateを見たいチャートの日時が含まれるように上書きします。ここでは、2015年1月1日~2020年1月1日としました。



ソースコードの中を見て、エディタでこの2つの定義部分を直接書き換えても構いません。その場合は、いちいち変更しなくて済みます。

またFullMoonLineColor(満月のライン)もNewMoonLineColor(新月のライン)も黒背景のチャートで見やすいように設定されていますので、白背景の場合には濃い目の色に変えた方が見やすいと思います。ここでは満月のラインをオレンジ、新月のラインを濃紺としてみました。

この状態でOKを押すだけです。4時間(H4)足チャートで出してみます。



オレンジのラインが満月、濃紺のラインが新月に引かれていることがわかります。


世の中には、新月・満月のサイクルを気にする方もいますが、実際に調べてみても新月・満月のサイクルとドル円の値動きには目立った相関が無いというのが正直なところで、同じ月の現象でも、地球の赤道に対する緯度(赤緯)であるとか、地球との距離(近地点)といった現象は、しばしばドル円の値動きとの相関が見られます。


特に月が赤道を通過する日は注意が必要で、ドル円の転換点となることが多いようです。このあたりの詳細はアセンダントのサイト(www.ascendant.jp)から「アストロカレンダー」というメニューを選んでいただくと、毎年のカレンダーがありますのでそちらを見ていただければと思います。


ちなみに、5月の該当日は12日と25日、前後1日程度でドル円が転換する可能性が高い日柄となりますので気にしておくとよいでしょう。また別の根拠からゴールデンウィーク明けの7かも転換する可能性が高い日柄となります。現状ドル高に動いていますので、ドル安への転換に注意したいところです。

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チャート機能を使い倒すコツ⑨

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今回も「チャート機能を使い倒すコツ」ですが、内容的には5月9日ラジオ日経「トレードパーティ・メタファン」で解説した内容の復習となります。併せてUSTREAM配信をご視聴いただくと理解が深まるかと思います。
http://www.ustream.tv/recorded/114772768

 

フラクタル

フラクタルはMT4に標準で装備されているテクニカル指標で、なぜか特別扱いされているビル・ウィリアムスが開発した指標群の中に含まれています。ビル・ウィリアムスは「トレーディング・カオス」(邦題:相場の達人)の中でこのフラクタルを紹介していますが、フラクタル自体は古くからある考え方で、一般的にはスイングHL(ハイロー)ポイントと呼ばれる典型的な高値と安値を決定するための考え方です。

スイングHLポイントは、Hポイントが高値の両側により安い高値を従えている状態(HIPとも言う)、Lポイントが安値の両側により高い安値を従えている状態(LOPとも言う)を示します。フラクタルではこの両側に従えている高値・安値を2本と本数を固定していることだけが唯一の違いです。ちなみにHLポイントは1本でも2本でも3本でも使いやすい本数を選んで構いません。

言葉で書くとわかりにくいのでフラクタルを例に図示しましょう。


左側は赤い丸印が高値、その両側に赤い矢印で示したより安い高値を従えています。これをUPフラクタルと呼びます。右側は青い丸印が安値、その両側に青い矢印で示したより高い安値を従えています。これをDOWNフラクタルと呼びます。


またフラクタルはどのチャート上に表示することも出来ますが、ザラバチャートであればより時間の長いフラクタル、さらに日足のフラクタル、週足のフラクタルと時間枠が長いものほど重要度が増します。今回はこのフラクタルをトレンドラインを引く際の各ポイントとして使おうということになります。

トレンドラインの起点と通過点

トレンドラインを引く際に慣れないと、サポートラインならばどの安値と安値を結べばいいのかよくわからないという方が多いのではないでしょうか。そうした場合には、まず日足のフラクタルを表示することです。ここでは放送(5月9日ラジオ日経「トレードパーティ・メタファン」)に合わせて、放送で使っているチャートを例に話を進めます。

ドル円日足チャート(5月9日の朝)にフラクタルを表示します。



このように重要な安値と高値がグレーの三角で示されていることがわかります。サポート側を見ると、3月26日、4月2日、4月9日、4月17日、5月4日にDOWNフラクタルが表示されています。これらの線の中で最安値の3月26日のDOWNフラクタルと、その時点で全てのローソク足が上側に来るような2点目のDOWNフラクタルとして4月17日を選択します。


この2日を選択してサポートラインを引いてみましょう。私は平行チャンネルを引くことを好むので、ここではサポートラインに平行かつすべての高値が収まる平行線を引いてあります。



そして、ここからがMT4の便利なところです。このチャートを示した状態で、ザラバチャートに切り替えます。H1にしてみます。



この日は放送時点ですでにドル高へと動いていましたが、D1で引いたサポートライン近辺で反発しているということがわかります。また、このサポートを抜けたか抜けないかは、もともとの日足チャートの「終値」で抜けたかどうかを判断基準とします。つまり、5月15日時点でもギリギリ終値ではこのサポートラインを下抜けていませんので、ドル円における上昇トレンドはギリギリ継続状態と考えることができます。(ご自身でご確認ください)

このフラクタルの日足、もしくは週足を使ったサポート、レジスタンスは重要な反転ポイントとなること、また日足の終値で抜けた場合にはトレンドが終了した可能性が高いことを判断するのに使い勝手が良く、初心者の方でも誰でも同じように引くことができるに違いありません。是非、お試しください。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。

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ローソク足とバーチャート

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今回は基本中の基本に戻ってローソク足とバーチャートについて書くこととしました。 これは、前回のブログでも扱った「トレンドラインの引き方」をトレードパーティーで話した際に、「ラインを引く時は、ローソク足の実体で引くのか、それとも上下のヒゲも含めて引くのか?」質問をいただいたからです。その時の回答は「ヒゲも含める」というものでしたが、その理由も含めてローソク足とバーチャートについて書いていきましょう。

ローソク足とバーチャートの歴史

ローソク足は日本では普通に使われているチャートの表示形式で、江戸時代に本間宗久(1724~1803)が考案したと言われている世界で最も古いチャートです。当時、大阪の堂島では米取引が行われていて、その米相場の値動きを記録し更にはその値動きを予測するために酒田五法というローソク足の分析手法まであったというのですから驚きです。(*)


(*)異論もあるので書いておきます。堂島の米相場が取引所として整備されたのは本間宗久の死後といった見方もあり、そうだとするとローソク足も酒田五法も別の人間が考案した可能性もあります。ここではロマンも含め通説を取りますが、江戸時代18世紀にローソク足が使われ始めたという事実が重要ではないでしょうか。


いっぽうバーチャートの歴史は浅く、意外なことに米国の取引所で最初に使われたのはポイント&フィギュアで、だいたい1880年頃がテクニカル分析のスタートです。バーチャートは、値動きだけでなく時間経過も見るという流れで登場しましたが、登場時期は少なくとも1880年よりは新しいことは確かです。


当時の日本は米国よりも100年進んでいたと言っても過言では無いと思いますが、その後のテクニカル分析の発展という面では随分と遅れた感があります。特にPCが登場して以降の取引所のインフラ整備や投資家へのツール開発というところで、米国での取引環境が圧倒的に進み現在に至るということになります。

バーチャートの普及

そうした流れの中で、PCで利用できるチャートとしては最初に登場したのはバーチャートです。また、チャート集で有名なシカゴの週刊バーチャート集(正式名称は忘れましたが、毎週印刷されて送られてくる紙媒体です)で使われていたのもバーチャートですが、このバーチャートでは始値も無く高値・安値・終値の3本値によるチャートでした。この紙媒体のチャート集がベースとなって、後にはPCで利用できるプログラムへと発展していきますが、当初のバーチャートは3本値だったということが重要です。そして、トレードではいつの間にか先進国となった米国ではバーチャートがスタンダードとなりました。


そうなると、そもそも始値も無いバーチャートですから、ローソク足のように始値~終値を示す実体部分もありませんので1日のレンジと終値のみです。ですから米国のチャートでトレンドラインを引くという時には、そもそも高値あるいは安値どうしを線で結ぶということしかできなかったわけです。


冒頭に書いた答えの理由はここにあります。チャート上でトレンドラインを引く時に米国のトレーダーは実体とかヒゲという存在を意識することすらできなかったのです。ただ、そこがスタート地点であったため、トレンドラインを引く時には高値も安値も含め、つまりヒゲも含めて引くのがグローバルスタンダードだと言ってよいでしょう。


米国でローソク足チャートが広く知られるようになったのは、スティーブ・ナイソンがローソク足についての初の英語解説書「Japanese Candlestick Charting Techniques.」(日本のローソク足手法)を出版してからですが、これは1991年に初版が出ていますのでたかだか四半世紀程度の歴史です。そして、米国のチャートシステムにもあっという間にローソク足が採用され上昇と下降の流れが視覚的にわかると大好評になったというわけです。

バーチャートのメリット

さて、バーチャートよりもローソク足の方がメリットばかりのように思えますが、バーチャートにはバーチャートのいいところもあります。それは、チャートパターンを認識する時のバーだけなので見やすいということと、バーは幅1ドットで示すことが出来るため最低でも幅3ドットが必要なローソク足よりもより長い期間を表示することも出来ることになります。


ここで前回指摘したドル円の上昇トレンドがどうなったかを、ローソク足とバーチャートとで見てみましょう。
青の平行線で示した上昇チャンネルは、ピンクの丸印では下ヒゲでトライしたもののかろうじて維持し、その後矢印で示した5月23日に明確に終値で下抜けたことで、現在は上昇トレンドに終止符を打ち下降トレンド入りしたと考えることが出来る訳です。


このチャートの期間をもう少し長くしてバーチャートで表示してみましょう。 丸で囲ったようなリバーサル(反転)パターンがバーの幅が無い分見やすくなると思いませんか?ローソク足で事足りると思われる方も多いかもしれませんが、個人的にはチャートパターンはバーチャートのほうが見やすいのではないかと思います。 また、チャート自体に着色する(ローソク足を赤と緑の実体で示すのも一例)ことを考えると、試してみるとわかりますがバーチャートの方がすっきりしていて見やすいと思います。私の場合、PCの発達以前から使って慣れているということもありますが、今でもメインで見ているのは3本値のバーチャートだったりします。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。

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テンプレートの改造

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ニッチなテクニックを希望している読者の方もいるのでは、ということで今回はマニアック路線です。

 

 

サブチャートを上に

まず、次のチャートをご覧ください。

ドル円日足チャートに移動平均線2本がメインチャート、サブチャート1がRSI、サブチャート2がDMIです。本来であればサブチャートはメインチャートの下にサブチャート1、サブチャート2と並ぶはずですが、このチャートではサブチャート1、メインチャート、サブチャート2という順番で並んでいます。



そもそもこのような並べ方は通常では出来ないので、サブチャートを上に持って行きたいと考える方も少ないと思いますが、サブチャートに表示するテクニカル指標によっては、メインチャートの上下に分けて表示した方が見やすい場合もあります。



一例としてあげるならば、2つワンセットで表示するようなタイプのテクニカル指標です。オシレータ系指標にBulls PowerとBears Powerという売買の強弱を測る指標がありますが、この指標は下に2つ並べるよりもメインチャートの上下に表示した方が私は見やすいと思います。


そこで利用用途は限られますが、今回はネタとしてサブチャートをメインチャートの上に表示する方法について考えます。

テンプレートの構成

これを実現するにはテンプレートを改造する必要があります。わかりやすくするため、メインチャートに移動平均線2本、サブチャートにRSIという2つのウィンドウがある例で話を進めます。この状態でテンプレートに保存します。テンプレートをテキストエディタで開くと正体はXMLであることがわかり、以下のような構造となっています。ここでは、構造を示すだけに留めるため、タグの間の行は書きません。


<chart>
//チャートの基本設定


<window>
// メインチャート
<indicator>
name=main // メインチャートの指標であることがわかる
</indicator>
<indicator>
// 移動平均線1
</indicator>
<indicator>
// 移動平均線2
</indicator>
</window>



<window>
// サブチャート
<indicator>
// RSI
</indicator>
</window>


</chart>


構造的には、 <chart> ~ </chart> でテンプレートを示し、それぞれのチャートを <window> ~ </window>で示しています。ここでは、オレンジの部分がメインチャート、青の部分がサブチャートであることがわかります。

テンプレートの改造

次にテンプレートの<window> ~ </window>がひとまとまりですから以下のように順序を入れ替えます。

<chart>
//チャートの基本設定


<window>
// サブチャート
<indicator>
// RSI
</indicator>
</window>




<window>
// メインチャート
<indicator>
name=main // メインチャートの指標であることがわかる
</indicator>
<indicator>
// 移動平均線1
</indicator>
<indicator>
// 移動平均線2
</indicator>
</window>



</chart>

これでオレンジの部分がメインチャートとして下に表示されるようになります。これを別名で保存して上げることで、サブチャートのRSIが上、メインチャートの移動平均線が下のテンプレートとなります。



XMLに慣れている方なら簡単ですし、慣れていない方でも簡単な改造の部類だと思います。ただ、本来の使い方をしていませんので、チャートからの発注といった操作では期待した動作をしない可能性を排除できませんので、リスクを承知した上で、あくまでもチャートとして使うことにのみお使いいただければと思います。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。

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ギャンファン

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前回のサブチャートを上部に表示する「テンプレートの改造」は、ラジオ日経のトレードパーティーでもテーマとして扱いましたが、思いのほか引きが良かったことに驚きました。皆さん、こういうマニアックな情報に興味があるのでしょうか。

おそらくMT4ユーザーという時点である程度はPCのこともわかっているとは思いますが、本来のファイルを書き換えることで動作がおかしくなることも起こり得ます。そうした場合に、対処できる方を対象としたテクニックであることはご理解ください。最悪、MT4のアンインストールと再インストールをすればいいとはいうものの、なるべく遭遇したくない事態ではあります。

さて、本日は一般的なテーマに戻りましょう。MT4デフォルトの描画ツールであるギャン関連のツールから「ギャンファン」の使い方を紹介します。

ギャンラインとギャンファン

MT4の描画系ツールのメニュー(挿入)には、「ギャン」というカテゴリがあり、その中にはギャンライン、ギャンファン、ギャングリッドの3つがあります。ギャンは時間と価格の均衡を考えるために重要な1本のライン(ギャンライン)を引き、そのラインの上下にそれぞれ4本ずつのライン(ギャンファン)を引いて、時間経過とともに変化するサポートライン、レジスタンスラインとして利用しました。

また、時間と価格の均衡は「時間=価格」という考え方から来ていて、ギャンラインは縦軸と横軸が均衡する45度ラインをベースとしています。正方形の対角線を考えていただくとわかりやすいでしょう。次の図をご覧ください。




1辺が8マスの正方形です。ここでは上昇トレンドを想定して、ギャンラインは右上がりの45度線(赤の太線)です。このラインは「1×1」(ワン・バイ・ワン)と呼ばれ、時間経過と価格上昇とが均衡する最重要ラインです。

そしてギャンラインの下側にある赤の細線は「2×1」(トゥー・バイ・ワン)と呼ばれる時間経過(横軸)2に対して価格(縦軸)が1上昇するライン、上側にある赤の細線は「1×2」(ワン・バイ・トゥー)と呼ばれる時間経過1に対して価格が2上昇するラインです。「時間経過×価格上昇」で表示します。

これら2つのラインはギャンファンの中でも重要なラインで、それぞれ時間経過に対して価格上昇が緩やかな時と急な時に参考にするラインとなります。これらを含めて9本のラインで構成されるライン群がギャンファンとなります。以下の各線の名称と角度を記しておきます。念の為、色を合わせておきます)



    1 x 8 (82.5度)
   1 x 4 (75度)

  1 x 3 (71.25度)
 1 x 2 (63.75度)
1 x 1 (45度)
 2 x 1 (26.25度)

  3 x 1 (18.75度)
   4 x 1 (15度)
    8 x 1 (7.5度)



そして、下降ラインでは以下のようなイメージとなります。




さて、皆さんもお気づきだと思いますが、MT4のチャート画面でズームイン(+)、ズームアウト(-)を使うとそもそも角度という概念が意味なくなりますし、上下の価格の軸にしても基本的に自動調整されますので何をもって45度と考えるのかというのが、一番の問題点となります。これについては難しく考えず以下のようにしてみてください。

ギャンファンの例

次のドル円日足チャートをご覧ください。ギャンファンを引いてあります。

ここでは、年初来安値を起点にその後の最高値となった5月高値に向けてギャンラインを引いてあることがわかります。他の考え方もあるのですが、今回は「重要な安値から重要な高値へとギャンラインを引く」ことでギャンファンを表示させるという考え方を取ります。日足チャートとでは「2×1」のラインがサポートとして効いてくるであろうことがわかりますね。

もうひとつ例をあげます。こちらは下降の例で4時間足を使いました。



現在に至るまで5月の高値も安値も抜けていませんので、このチャートでは5月高値から5月安値に向けてギャンラインを引いてあります。そして6月に入ってからの高値圏は「8×1」のレジスタンスラインで上値を抑えられていることがわかります。

MT4のギャンファンは、ギャンラインを合わせるのにやや癖がありますが、トレンドラインや平行チャンネルと同じイメージなので、あとは皆さん自身で試してみてください。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。

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フィボナッチファン

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前回はMT4デフォルトの描画ツールに含まれているギャン関連のツールから「ギャンファン」の使い方を紹介しました。いくつかの考え方はあるものの、ギャンラインを過去の目立った高値と安値とに引くことで、ギャンファンを使うという考え方が最も使いやすいと思います。

フィボナッチファン

今週は似たような機能を持つツールから「フィボナッチファン」を紹介します。前回のギャンファンが当分割をベースとしているのに対して、フィボナッチファンは名前通り、フィボナッチ比をベースとしたトレンドラインとなります。まずは、ドル円日足チャートに引いたフィボナッチファンを御覧ください。



起点は今年の5月安値、終点は5月安値です。ツールからフィボナッチファンを選ぶと、上のチャートのようにフィボナッチファン(ここでは赤に変更)が引かれます。どのような根拠で引いているのかわかりやすいように、同じ期間のフィボナッチ・リトレースメントを青いラインで引いてあります。

黄色のラインマーカーで示した部分は、始点と終点を対角線とする長方形です。この長方形の右側の辺(青の点線)とフィボナッチ・リトレースメントの青い水平線が交差する各点(青の矢印)がフィボナッチファンを引くための点となります。つまり始点とこれら各店を結んだサポートラインが、上のチャートにおけるフィボナッチファンとなっていることが理解できると思います。

当然、先週のギャンファンとは比率が異なりますので、フィボナッチファンは異なった位置に線が引かれますが、どちらが正しいというよりも好みで使うということで良いと思います。ただ、どちらかを使うと決めたら、しばらくはひとつのラインでのみ考えたほうが、自身の見方がブレなくて良いでしょう。

タイム&プライス

さて、先週のギャンファンも今週のフィボナッチファンも値幅観測(縦方向)と時間観測(横方向)とを同時に判断することを可能とした簡易的な「タイム&プライス」(時間値幅観測)ツールです。本来的には、通常のフィボナッチ・リトレースメントもしくはフィボナッチ・エクスパンションとフィボナッチ・タイム・エクスパンション(チャート機能を使い倒すコツ⑥で紹介)とを組み合わせて判断するのが正式です。
ただ、2つの手法をそれぞれ表示するのが面倒ということもあって、同時に表示判断する方法として、これらの「ファン」をはじめとするいくつかの描画手法が出てきたわけです。個人的には、面倒臭がらずに2つを丁寧に表示する方法のほうが良いと考えていますので、その場合の手法(描画法)を以下に示します。

5月安値を起点、5月高値を終点としたフィボナッチ・リトレースメントは青の水平線で先ほどと同じです。ピンクの垂直線は上で紹介したフィボナッチ・タイム・エクスパンション(チャート機能を使い倒すコツ⑥で紹介)です。赤丸で囲ったところは、比率が一致するグリッドです。ドル円は5月高値のあとに下押しがすぐに終わりその後は緩やかな上昇トレンドとなったので、このチャートでは参考にならないものの、もし下げが継続していたら、これら赤丸の一致するグリッドを時間と価格の均衡点として最重視し、それいがいの全てのグリッドは時間と価格は均衡していないものの、重要なフィボナッチ比による一致を見る重要な時間と価格が均衡しやすいポイントと考えることができます。

また、さらに複雑になりますが、先程のフィボナッチファンと上記グリッドが一致する点もいくつか出てきます。これらは、黄金分割比で安定した時間と価格の均衡点と考えることができます。(下のチャートにおける緑の丸)



上の2つの丸は価格が高値そのものですから、そうではない二重丸で示した位置が重要な価格と時間の均衡点ということになります。つまり、先程の一致するグリッドと、この比が美しいグリッドと、が見るべき均衡点ということになってきます。

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ライブラリの活用

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MT4画面の一番下に表示される「ターミナル」ペインには、左から順に取引から操作履歴まで多くのタブが並んでいます。取引や注文時には「取引」タブは誰もが見ると思いますが、この中にある「ライブラリ」タブには結構便利なカスタム指標やEAなどが無償で公開されています。

ライブラリ

直近で公開されたカスタム指標に自動でフィボナッチレベルを引いてくれるツールがあり、なかなかよく出来ているので、それを例に「ライブラリ」の使い方を復習しておきましょう。ターミナルのライブラリを開くと以下のような画面が出てきます。

上記の初期状態では全てのツールが表示されています。表示したいツールをフィルタリングする場合には、名前の部分を右クリックして、自分の必要なツールのみを表示させることも可能です。カスタム指標のみを表示させたい場合は、以下のようにインディケータのみ選択すればよいわけです。

また各項目をクリックすることでソートも出来ます。名前順、日付順、レーティング順などクリックすると昇順、降順でソートされることが確認できますね。

インディケータのダウンロード

今回はインディケータから”Automatic Fibonacci Lines”を使ってみましょう。このインディケータは7月23日に登録されたばかりのカスタム指標で、一定期間の高値と安値を自動で判断してフィボナッチ・リトレースメントを引いてくれる指標です。

同指標をダブルクリックするとブラウザが開いてMQLフォーラムに飛びます。以下のような画面が出てきますので、赤い四角で囲ったmq4ファイルをダウンロードして、それをMT4のデータフォルダ(「ファイル」メニューから「データフォルダを開く」)の中のMQL4\Indicatorsに保存します。

その後、保存したAutoFibLinesMrVB.mq4をダブルクリックしてメタクオーツ言語エディタ(メタエディタ)でコンパイルすれば使えるようになります。最後にMT4を閉じて開き直せば「ナビゲータ」ペインの「インディケータ」の下に「AutoFibLinesMrVB」という名前で追加されているはずです。

それでは実際に使ってみましょう。

Automatic Fibonacci Lines

難しい設定はありません。チャート上にインディケータをドラッグ&ドロップするだけです。ここでは見やすくするため、色をグレーから青に変え、色の設定を赤にしてみました。


ドル円の4時間足チャートに表示させると以下のようになります。

先ほどのパラメータで「24」という部分は直近24本のバーで高値と安値を探すという意味です。「100」とすれば以下のようになりますね。

標準のフィボナッチツールでは自分で高値と安値を選ばなくてはなりませんが、この指標だと上記のような具合に簡単にフィボナッチの各水準を表示することができます。コードをある程度読むことが出来れば、各水準の数値を変えることも可能で、なかなかよく出来ています。作者のMrVBさんに感謝しつつ使わせていただきましょう。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。また、FXTFでは「ライブラリ」機能のサポートは行っておりませんので予めご了承下さい。ご利用の際はご自身の判断でお願いいたします。

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8月相場をどう見る?鶴のヒトコエとFXTFディーラーの視点

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8月は「夏枯れ相場」になると言われますが、今年の相場はどのように判断すればいいか?世界三大市場で為替チーフディーラーを勤めたFXトレード・フィナンシャル社長執筆によるNews Letter「鶴のヒトコエ」を参考にしてみましょう。

FXTFの名物コラム「鶴のヒトコエ」は、長年のディーラー経験をもとに現在の相場に関して、鶴氏自らがストレードな言葉で解説している月一企画です。
「鶴のヒトコエ」東京・ロンドン・ニューヨーク世界3大市場でチーフディーラーを務めた鶴の視点

ドル円相場予測

110.00~113.50円をコアレンジとして110~115円レンジ定着のための値固め局面。ドルの上値が重たい展開を予想


(8月予測されるドル円のレンジ幅)

1、米国経済

・日米の金融政策の方向性の違い(米国:今年あと2回利上げ(9月、12月)来年3回の利上げ予想、日本:0金利政策継続)からファンダメンタルズ的にはドル堅調地合いが続く
・米株式市場の堅調地合いはドル円をサポートする大きなドル買い材料(ドル買い円売り)となり続ける→ドル買い材料

2、グローバルポジションの傾き

・グローバル投機筋の直近ポジション(シカゴIMM、7/24付け)は、ドル円は円売りポジションがトランプ大統領就任ドル買い局面ピーク時のほぼ半分くらいの量がこの1か月で積みあがっており、円売り圧力は高まっている

・目先は112^113円台はポジション解消のドル売りが出やすい環境から、ドルの上値を重くする要因となる
・心理的抵抗ラインの110円を下回るとロスカット発動によるドル売り円買いが一時的に出やすい環境
・目先は「ドル買い円売りの動き」が再開される→ドル買い材料

3、米貿易摩擦

・米国による対中関税約500億ドル(25%)のうち、約340億ドル部分を7/6に発動され、残りの約160億ドル分を後日公表する予定であり、かつ、2000億ドル相当(10%)への追加関税も秋頃予定されている
同関税措置を巡った交渉は長期的なものとなりそうであり(貿易戦争)かつ直近の中国元安(ドル高)についてもトランプ大統領から牽制発言もあり(通貨戦争)今後もその都度、リスクオフ(ドル売り)からドル円の上値を重くする材料となる

・トランプ政権は日米貿易不均衡是正への対応策として、為替相場の調整(ドル安円高)を挙げている。当面これらの貿易戦争が通貨戦争に拡大する可能性が高まっており、引き続きドルの上値を重くする要因となる。→ドル売り材料

ドル円まとめ

<中・長期予想>
「中長期的(年内)には米景気堅調、日米金利差拡大からドル高円安トレンドに回帰し110~115円レンジの円安を目指す展開」に7月は概ね沿った動きとなったものの、目先は年初来高値の113.50を上抜けていくというよりもドルの上値が重たく、しばらくは110~113.50円レンジ内で110円超のレンジ相場を形成するための値固め局面とのなる可能性が高い。

<短期予想>
・上値の目処は7月高値の「113.17円となるほか年初来高値の113.50円」
・下値の目途は今年安値104.63円からのサポートラインが守られるかどうか、現状「110.75円前後と7月安値110.27円」
・心理的サポートの110円、38.2%戻し(104.63-113.17)の109.91前後。ここを下抜けると今回のドル高円安トレンドは終了し、当面105円方向を目指した円高トレンドとなる

ユーロ相場予測

ユーロ・ドルは1.1500~1.1850ドルの狭いコアレンジのなか、ユーロの上値が重たい展開。ポンドもハードBrexit懸念が強く軟調地合い継続

(8月ユーロドルレンジ予想)

当面の動き

7月のユーロ・ドル相場は米欧金融政策の乖離(米:利上げ、欧:来年9月まで利上げなし)をベースにユーロは引き続き軟調地合いの展開が継続、1.15台後半から1.17台後半の狭いレンジ取引に終始。 当面、ユーロ・ドルは1.1500~1.1850ドルのレンジ、当面は狭いレンジ取引に終始する

短期取引

・ユーロ売りトレンドに変更はないことから‘ユーロ安牽制発言’や来年9月前の‘ユーロ金利引き締め’の思惑がでてユーロが買われた「1.1750ドル以上はユーロの戻り売りを丁寧に実行し、1.15ドル台で一部買い戻す」短期取引がワークしそう。ユーロ・ドルで6月に示現した1.1840ドルを超えてユーロが買われる可能性は低い

(下値目処について)節目の1.1500ドルを下割れしたらチャート的には2017年高安の50%押し:1.1448ドルとなる

 

FXTFディーラーの視点

ドル円、ユーロドルとも引き続き狭いレンジでの小動きを予想

ドル円相場ですが、上値を抑える要因となっていた日銀政策決定会合が終了したことで、まずは7月高値113.16円を試しにいく可能性が高いと考えています。しかしドル円の今年の高値が1月につけた113.38円であることや米国の保護主義的な貿易政策を考えると、高値更新は難しいのではないかと思います。

一方、下値も米経済1人勝ちの状況を考えると堅そうで、結局上にも下にも動きづらく、110円~113円を中心としたレンジ相場が続くと予想しています。

ユーロドルについて ECBは来年夏まで利上げしない方針であるのに対し、FRBは来年夏までに4回の利上げが予想されていることから、将来的には「1.15ドル割れ」を予想しています。しかし目先に関して言えば、11月6日に米中間選挙を控えてトランプ大統領のドル高牽制の動きが強まってきていることもあり、当面は1.15ドル~1.18ドルでの小動きになると考えています。

以上のコラムを参考にすると、やはり8月相場は一定の価格内に収まるレンジ相場になりそうです。詳しくはFXTFのHPや8月の鶴のヒトコエを投資の参考にして行きましょう。 →「鶴のヒトコエ」

FXTFバイトレWEBアプリがデザイン一新リリース!と注意点

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FXTFのバイトレが8月6日から大きく変わりました。

FXTFバイトレ取引システム

■スマホユーザーの方はここからログインしてください ⇨バイトレWEBアプリログイン

それでは新しくなったスマホ画面をご紹介します。

ログインID・PWは従来通り。まずは設定画面に行きましょう。

■設定

初期設定

・ペイアウト金額:1000円コース、1万円コースを選ぶ

・サービス名:スタート画面をラダー・レンジ・タッチから選ぶ

・通貨ペア:スタート画面を6銘柄から選ぶ(デフォルトはUSD/JPY)

・表示画面:ログイン後のスタート画面を選ぶ

・ワンクリック注文(ON/OFF)

・カウンドダウン(ON/OFF)

 カウントダウン設定は、今回初めて導入されました。各回号(取引時間)の締め切り1分前、判定までのカウントダウンなど視覚的にも楽しめる設計です。

・締切前通知

 締切前通知は各回号の注文締切時間「10分、3分、2分、1分前」に通知されるのでチャンスを逃しません。

■ラダー取引

 

新バイトレでは2つの方法で取引ができます。

「取引」=現在価格に一番近い「HIGH」と「LOW」のペアが表示されている

「オール」=全てのラダー本数が表示される

■レンジ取引

■タッチ取引

 

■チャートもすごい!

・チャートはなんとトレーディングビュー(TradingView)を採用、世界中のインジケーターが利用できます。

■新バイトレアプリの注意点!

今回の新バイトレで注意したいのは、「LOW」と「HIGH」の位置が変わったところです!

これまでのバイトレで慣れてしまった方は、左右を間違えないよう注意してください。

また、FX取引では「ショート(左)青色/ロング(右)赤色」

というイメージがあるので、間違いそうになったらこれを思い出してください。

 

■バイトレの詳しい使い方は、FXTFのホームページでご確認ください

【バイトレ】iPhone/Androidウェブアプリ

■スマホユーザーの方はここからログイン ⇨バイトレWEBアプリログイン

 


MacでMT4

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日本のスマホ利用者におけるiPhone率の高さ(なんと68%です!)ということもありますが、この5年くらいでしょうか、Macユーザーがかなり増えたように思います。私もWindowsとmac OSと両方とも使いたいということからMacを利用していますが、ときどきMacでMT4を使うにはどうすればよいかという質問を受けます。この週末にも受けたばかりなので、今回はMacでMT4を使う方法をまとめておこうと思います。

MacでMT4

MacでMT4を使うには主に、以下の3つのケースが考えられます。

(1) ウェブブラウザ版MT4の利用
(2) VPSの利用
(3) 仮想マシンの利用

順にそれぞれのメリット・デメリットを見て行きましょう。

ウェブブラウザ版MT4

こちらはFXTFの「MT4ウェブトレーダー」のページからログインするだけで簡単に利用できます。

https://www.fxtrade.co.jp/mt4/webtrader

上記ページからログインすると、ログインIDとパスワードを聞かれますのでFXTF MT4で使っているIDとパスワードと同じものを入力してください。LIVE、デモとも対応しています。ログインが完了すると以下のようなMT4画面が現れます。

見慣れた画面ですね。ワンクリックも含めて各種注文、デフォルトのテクニカル指標や描画ツール等、ほとんどインストールタイプのMT4と変わりません。ナビゲータペインは無いので、テクニカル指標や描画ツールはメニューの挿入から使うことになります。


またブラウザから使うため、Macに限らず、Windowsからも使うことは出来ますし、ダウンロードをする必要が無いため、初心者の方におすすめできるMT4です。ただし、カスタム指標、EA、スクリプトといったMQLプログラムを利用するものは利用できませんので、その場合には次のどちらかを利用することとなります。

VPS

VPSはWindowsデスクトップとも呼ばれ、クラウド上にWindows PCを持つイメージです。FXTFのページにも「使えるねっと」を例にVPSの説明がされています。

https://www.fxtrade.co.jp/vps

簡単に言うとクラウド上のWindowsにMT4をインストールした状態で稼働させ、そのWindowsをリモートデスクトップというツールを使って操作します。

ここではマイクロソフトが無料で提供しているMac用のMicrosoft Remote Desktop(リモートデスクトップ)を利用する例を見てみましょう。

VPSの会社から提供される各種情報をリモートデスクトップの設定画面に入力すると、以下のような接続画面が出てきます。


表示されているVirmachというのは米国のVPS会社で、私は激安という理由で同社のVPSを利用しています。このビジュアルな大きなアイコン(?)をクリックすると、クラウド上のWindowsに繋がります。FXTF MT4をインストールしておけば、Windows上で使うMT4とまったく同じMT4を利用することができます。



当然、カスタム指標やEA、スクリプトを使うことも出来ますし、クラウド上で24時間365日、常にMT4が動作した環境を維持できますので、特にEAを利用して自動売買する方にはおすすめです。また、Macに限らず、Windows PCやタブレットからも利用できるため、Macユーザーというよりも、広く中級者にお勧めできるMT4環境と言えるでしょう。


ただ、クラウド上にWindows環境を構築するため、ある程度の費用がかかります。「使えるねっと」のシルバーの場合(一般ユーザーはこれで十分)、年契約で1か月あたり2,647円です。利便性を考えると十分に見合う費用であると思います。ちなみに、米国Virmach社のVPSでは同じ水準の機能で年額100ドル、112円換算で1か月あたり933円と3分の1程度の費用で運用可能です。ただ、契約も設定画面もサポートもすべて英語なので、それでも大丈夫という人向けです。IT関連サービスの内外価格差はまだまだ大きいようです。

仮想マシン

仮想マシンは、Mac上にWindowsをインストールするソフトウェアです。仮想マシンというのは、一般的にOS上でOSを動かすソフトウェアのことを言いますが、macOSは単体で発売されていませんので、MacとWindowsの両方を使いたい場合には、Mac上で仮想マシンソフトウェアを使うこととなります。


仮想マシンソフトウェアには、無料で使えるVirtualbox(オラクル社)、有料のParallels Desktop(パラレルズ社)、同じくVMware Fusion(VMウェア社)があり、有料の後者2つはほとんどハードウェアのWindowsと違いが無いレベルの性能を仮想マシン上で出してくれます。仮想マシンの良いところは、PCをファイルとしてMac内で持つこととなりますので、そのファイルをコピーすればMac買い替え時でも即座に移行可能という点かもしれません。


以下の例は、Parallels DesktopでMT4をMac上で使っている例です。



このような感じで、MacのSafariとWindowsのMT4がシームレスにデスクトップ上に表示されていることがわかります。MacとWindows間でのコピー&ペーストにも対応していますので、かなり便利ではあります。ただ、あくまでもローカルマシンなので、EAを24時間稼働させたいという方はVPSのほうがよいでしょう。どちらかというと上級者向けのツールです。


また、仮想マシンソフトが5000~8000円程度、それにWindows10を購入する必要がありますので、それが16000~23000円程度かかります。ただ、こちらはソフトウェア代金なので1回限りです。MT4に限らずWindowsにしかないソフトをMac上で使いたい方には必須のアプリと言えますが、仮想マシンの場合100%動作が保証されているわけではないため、当該ソフトウェア会社に事前の確認は必要ですが、そうした心配はほとんど無いに等しいです。


私は、主に仮想マシンのWindows上でMT4を使いながらローカルで作業し、EAの稼働のみVPSを使うというスタイルです。これまで書いた通り、それぞれのメリット、デメリットがありますので、皆さんの実情に合った選択をされるとよろしいかと思います。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。また、FXTFでは「ライブラリ」機能のサポートは行っておりませんので予めご了承下さい。ご利用の際はご自身の判断でお願いいたします。

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ダイバージェンス

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今回はテクニカル指標の読み方の基本的な事項から「ダイバージェンス」を取り上げます。 ダイバージェンスは、RSIやストキャスティクスをはじめとするオシレータ系指標のほぼ全てで使われる代表的な考え方ですが、簡単に言えば「価格とオシレータ系指標の方向性が異なる」ことを意味します。それでは、具体的に見て行きましょう。

本来の動き

ダイバージェンスにおいて方向性が異なるのであれば、本来の動きは方向性が同じということになります。実際にほとんどの場合は、価格の動きとオシレータの動きは同一です。下のドル円日足とRSI(8期間)の例をご覧ください。ラインを引いてありますが、価格が上がる時はRSIも上がり、価格が下がる時はRSIも下がっています。

上記のパターンがレギュラーパターンで、ダイバージェンスというのはイレギュラーパターンです。

ダイバージェンスと隠れたダイバージェンス

ダイバージェンスには、実は2つのダイバージェンスがあります。ひとつは一般的なダイバージェンスで以下のように説明されます。

(1) 買いのダイバージェンス
価格が以前の安値よりも安い安値を付けた(下がっている)のに対し、オシレータはより高い数値を付けた(上がっている)時に買い。

(2) 売りのダイバージェンス
価格が以前の高値よりも高い高値を付けた(上がっている)のに対し、オシレータがより低い数値を付けた(下がっている)時は売り。

つまり、先ほどのレギュラーパターンに対して方向性が違う状態がダイバージェンスです。先ほどのチャートの中井にも(2)の売りのダイバージェンスが出ている箇所があるのでご覧ください。

黄色のラインマーカーで示したところですが、青いラインが示しているように価格が上がっているのに対してRSIは下がっていることがわかります。これが、売りのダイバージェンスの例となります。

隠れたダイバージェンス

さて、ダイバージェンスにはややこしいことにもうひとつのダイバージェンスがあり、これを隠れたダイバージェンスと呼びます。

(3) 隠れた買いのダイバージェンス
価格が以前の安値よりも高い安値を付けた(上がっている)のに対し、オシレータがより低い数値を付けた(下がっている)時に買い。

(4) 隠れた売りのダイバージェンス
価格が以前の高値よりも安い高値を付けた(下がっている)のに対し、オシレータがより高い数値を付けた(上がっている)時は売り。

先ほどのいわゆるダイバージェンスと隠れたダイバージェンスの違いは、基準となる価格の方向性が違うだけで、価格の動きとオシレータの動きが異なるという点では同じです。 こうなってくると、こんがらがってきますしそもそも、ダイバージェンスと隠れたダイバージェンスを分ける必要性も感じません。単純に買いのダイバージェンスと売りのダイバージェンスという単純な分け方のほうが望ましいと思います。

まとめ

以下の図をご覧ください。上段が価格、下段がオシレータです。

左側2つが「買いのダイバージェンス」、右側2つが「売りのダイバージェンス」です。 図で見てもなかなか見つけられないと思いますので、ここでは買いと売りのダイバージェンスの正しい見つけ方を伝授しましょう。

「買いのダイバージェンス」
・オシレータを見るのが先、その際サポートラインを引く感覚で下側にラインを引く。
・そのラインと同様に価格にも下側ラインを引き、方向性が異なれば買い(2点間のラインを下ひげが抜いていても無視してよい)。

「売りのダイバージェンス」
・オシレータを見るのが先、その際レジスタンスラインを引く感覚で上側にラインを引く。
・そのラインと同様に価格にも上側にラインを引き、方向性が異なれば売り(2点間のラインを上ひげが抜いていても無視してよい)。

そして、ダイバージェンスが出た時には、「ローソク足の数にして2本目か3本目と早めに利食うと勝率が上がる」ことも併せて覚えておくとよいでしょう。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。また、FXTFでは「ライブラリ」機能のサポートは行っておりませんので予めご了承下さい。ご利用の際はご自身の判断でお願いいたします。

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MT4におけるMTF指標の仕組み(2)

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今回は3月20日の記事で扱った「MT4におけるMTF指標の仕組み」の続編となります。

 


KSTのMTF

MT4で一般にMTFと言えば「他の時間枠のテクニカル指標を表示」するものを指します。例えば1時間足チャートの上に日足の移動平均線をステップ(階段状)で表示するようなスタイルです。

前回の記事では、MTFの他の考え方として「計算の中に複数の時間を取り込むテクニカル指標」もあり、代表的な物のKSTという指標があることのみを示しました。7月のトレードパーティーだったでしょうか、KSTについて知りたいというリスナーの方がいらっしゃいましたので、次回の放送向けも兼ねて、今回はKSTを題材に計算の中に複数の時間を取り込むMTFのテクニカル指標について紹介します。

MT4のMomentumはROC

KSTの前にKSTのベースとなっているROCについて簡単に触れておきます。ROC(Rate Of Change)とモメンタムは兄弟のような指標で、n本前の終値と現在の終値を比較するという単純なテクニカル指標ですが、ROCが変化率(%)で比較するのに対して、モメンタムは価格差(pips)を比較します。

値幅のモメンタムよりも変化率のROCのほうが使い勝手は良いと思いますが、どちらも現在が上昇していれば+圏、加工していれば-圏となり、その値が+から-へ、あるいは-から+へと変化するゼロラインとの位置関係を見ることが一般的です。

気をつけなくてはいけないのは、MT4ではROCのことをMomentum(モメンタム)と呼んでいることです。指標の見方自体に違いはありませんが、横の軸を見るとゼロラインが100%、マイナス圏が97%等と表示されていることがわかります。以下の例はMT4のMomentum(実はROC)をドル円日足に9期間で表示したものです。



+圏(100以上)にある時は上昇傾向、-圏(100以下)にある時は下降傾向、そしてゼロライン(=100%)を横切っている時にトレンドの変化が表れていると言えるでしょう。

KSTの計算

モメンタムやROCは多くのテクニカル指標にパーツとして組み込まれていますが、KSTはこのROCにMTFの考え方を導入した指標です。

KSTで使われるROCは、一般的に9, 12, 18, 24期間の4つのROCを使います。しかし、4つのROCをそのまま表示するのではなく、以下のような計算でもってROCを計算しKSTとしています。

まず、それぞれ4つのROCを計算した上で、そのROCの加重平均を求めます。
 9期間×1、12期間×2、18期間×3、24期間×4
最終的に合計した数字を10で割ることで本来のROCに近い値(=初期値)とします。

さらに、この初期値の移動平均(通常もっとも短期の値、この場合9期間)を計算して上げることでKSTの値を得ることが出来ます。

KSTの入手

ちなみに、このKSTですが探してもなかなか無いと思いますが、公式のMQLフォーラムの以下のスレッドで公開されていますので、こちらからmq4ファイル(kstdt.mq4)を入手の上、お使いください。
https://www.mql5.com/en/forum/141699

さて、入手してコンパイルしてチャート上に表示するところまでは良いのですが、どうもイメージしたものと違うものが出てきます。そもそも何でラインが3本あるのという感じですが、以下のようにパラメータを思い切り変えてください。


さあ、これでOKです。先ほどのドル円日足にKSTを表示します。

KSTを表示


KSTの見方としては、このラインの傾きの変化です。ラインが上昇から下降が売り、加工から上昇が買いです。直近の値動きとKSTの傾きの変化は割とフィットしていることがわかります。

KSTのような考え方のMTFは、他のオシレータ系指標にも応用が可能でラリー・ウィリアムズ氏も自身のオリジナル指標の中で使っています。ソースコードがいじれる方は、オリジナルの指標の開発をしてみるのも面白いのではないでしょうか。

ちなみに、KSTですが”Know Sure Thing”の頭文字です。

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ビル・ウィリアムスの指標から

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今回はMT4標準装備のインディケータのうち、特別扱いされているビル・ウィリアムスのテクニカル指標から取り上げます。

 


ビル・ウィリアムスって何者?

MT4でテクニカル指標をチャート上に表示しようとした時に、誰もが感じる違和感に「ビル・ウィリアムス」という指標群があるのではないでしょうか。その他の分類が、トレンド、オシレータ、ボリュームとあるのに、その次がビル・ウィリアムスです。特別扱いすぎるというか、何故あまりメジャーではないテクニカル指標群があるのか、どうやって使うのか、そんな方のために今日はビル・ウィリアムス特集です。

ビル・ウィリアムスは、テクニカル指標のオタクなら知っておくべき新しいテクニカル指標群の開発に寄与した一人です。著名なテクニカル指標でも一人が開発したものは結構あり、古典的なテクニカル指標群開発者として有名なのはワイルダーです。ワイルダーの著書「ワイルダーのテクニカル分析入門」(原題は、テクニカルトレードの新しいコンセプト。1978年の著作)には、パラボリック、トゥルーレンジ、ディレクショナルムーブメント、モメンタム、RSI、ピボット、CSIとかなり多くの指標が掲載されています。RSI以外にもワイルダーによる指標は有名なものばかりです。

そして、ワイルダーが古典派だとすれば、ウィリアムスであるとかシャンデあたりはモダン派と言われるテクニカル指標開発者です。モダン派という言葉が古く感じられるようにウィリアムスがMT4に搭載されている指標群を「トレーディング・カオス」という本で紹介したのは1998年、すでに20年経過しています。この書籍は改訂版が2004年に出ていますが、初版は邦訳「相場の達人」(なぜ変えた?)として出ていますので、深く知りたい方は古本を入手しておくとよいでしょう。

フラクタル

ビル・ウィリアムスの指標でもっとも有名かつ使われているのは「フラクタル」かもしれません。フラクタルはいわゆる「スイングHLポイント」や「HIP&LOP」と同じで、違うのは両側のバーの本数のみです。

高値の両側に低い高値2本を従えているのがUPフラクタル、安値の両側に高い安値2本を従えているのがDOWNフラクタルです。目立った高値や安値を判断する際に単独でも使いやすい指標です。なお、フラクタルについては過去のブログ「チャート機能を使い倒すコツ⑨」において、トレンドラインの引き方と併せて紹介していますのでそちらをご覧ください。

アリゲータ

今回は「アリゲータ」を見てみましょう。


上のチャートはドル円1時間足にアリゲータを表示したものです。

アリゲータは名前の通りワニで、3本の線が以下のように定義されています。

 緑=短期線 Lips (唇) 5 期間平滑移動平均を3本先行
 赤=中期線 Teeth (牙) 8期間平滑移動平均を5本先行
 青=長期線 Jaws (顎) 13期間平滑移動平均を8本先行

この平滑移動平均は、MT4にもある移動平均の種別でSmoothedとして入っている、指数平滑平均(EMA)と同じ考え方による計算法です。また移動平均の計算は終値ではなく、高値と安値の平均であるMedian Priceを使っています。これもMT4の移動平均では適用価格で見たことがあるのではないでしょうか。いずれにしても、3本の先行移動平均線を使っているという点では今ではディナポリのDMA(ずらした移動平均)の方が有名かもしれません。

次に、このアリゲータの簡単な見方ですが以下のようになります。

・3本の線が収束状態から拡散を始めた時に順張りでトレンドに乗る
・フラクタルと併用するのが基本

これだけではピンと来ないので先ほどのドル円チャートをもう一度出してみます。肥大半分を拡大してフラクタルも表示します。

収束から拡散の場所をラインマーカーで示しました。つまり順張りトレンドに乗るためには「買い」ですね。その場合に買いの状態が続いていること=上昇トレンドでは、ローソク足が真ん中の赤のライン(Teeth)を上回っている必要があります。ピンクで囲ったフラクタルの位置は、ギリギリその状態を保っていると言えるでしょう。

実用上の問題点ですが、原著にはこういう状態で買う、売るといった実例が色々と示されているのですが、個人的にはややわかりにくい上に、そうではないケースなどもあり、ピンポイントで売買のタイミングを示すと必ずしもあてはまらないという印象です。

ウィリアムスが原著で示した方法論とは異なりますが、シンプルに3本の線の順序が整ったらトレンド、そうでない場合はもみあいと判断する方が初心者には使い勝手はよいかもしれません。そこで、怒られそうですが以下のように考えてみてください。

 ・上昇(買い)= 緑 > 赤 > 青 の順番が揃った状態
 ・下降(売り)= 緑 < 赤 < 青 の順番が揃った状態
 ・それ以外は、もみあい


他のウィリアムスの指標にも面白い考え方や、一般的な考え方であるもののあまり注目されていないといった指標の読み方がありますので、また別に機会に取り上げてみることとしましょう。

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チャート機能を使い倒すコツ⑩

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今回はシリーズとなっている「チャート機能を使い倒すコツ」の第10回目です。前回、ビル・ウィリアムスの指標からアリゲータを紹介しましたが、アリゲータの本質は先行させた移動平均線でした。

テクニカル指標において先行させるというテクニックは、各種移動平均線や一目均衡表など多くのテクニカル指標でみられます。これまでも断片的に書いてきましたが、指標を先行させる技法は非常に重要な要素を持っていますので、いったんまとめておきたいと思います。

移動平均線のパラメータ

移動平均線には「表示移動」というパラメータがありますが、これがまさに先行させるためのパラメータの代表で、前回のアリゲータもこの機能を使えば自身で表示することは可能です。ここではドル円1時間足に5期間単純移動平均線(青)と、それを1期間だけ先行させた移動平均線(赤)の例をご覧ください。

右下のある通り、表示移動に1と入力されていますので、青の移動平均線がローソク1本分だけ平行移動しているのが赤の移動平均線であることがわかります。もともと2本の移動平均線は、同じ期間の移動平均線を1~3期間程度先行させて使う先行移動平均線(Displaced Moving Average)が主流だった時代もあります。

短期と長期の2本の移動平均線もDual Moving Averageで頭文字が同じためややこしいのですが、計算手法を変える、期間を変えるという以前に、単にずらす(Displace)という手法は有効であると考えられていました。上記のチャートでも思いのほかゴールデンクロス、デッドクロスだけ見てもワークしていると言えます。

オシレータ系チャートの先行表示

次にオシレータ系チャートの先行表示です。残念ながらオシレータ系のテクニカル指標には「表示移動」がありません。しかし、あきらめる必要はありません。以下の例をご覧ください。

先ほどのチャートの下に5期間のモメンタム(MT4のモメンタムはROCであることは以前書いた通りです)を表示(青)し、そのモメンタムを1期間先行表示したものを赤で表示してあります。指標そのものに意味があるわけではありませんので、ここでは例として見ていただければと思います。意味のある組み合わせもありますので、そのあたりは是非ご自身でお試しいただきたいと思います。

タネを明かせば簡単です。赤い線のパラメータをご覧ください。
Moving Averageとあるように、単に移動平均線です。
そして適用価格の部分を見るとPrevious Indicator’s Dataとなっています。つまり、直前に表示したモメンタムの移動平均線を出していることになります。そして、期間を見ると「1」、つまり全く同じモメンタムのラインをもう一つ作成し、それを表示移動「1」とすることで、オシレータ系テクニカル指標を先行させていることになります。

タネ明かしを聞けば簡単ですね。

もうひとつだけ例をあげておきましょう。

こちらは同じような方法で、2期間のRSI(無色で表示なし)の3期間の移動平均線(赤)を表示し、その移動平均線を1期間表示移動したものとなります。先ほどの「意味のある組み合わせ」のヒントとなりますが、元々入っているテクニカル指標を移動平均で均して、さらにその移動平均線を表示したり、先行表示させたりすることで本来のテクニカル指標とは違った使い方をすることが出来るはずです。

今回のような超短期のパラメータは均すことで使い道が見えてきます。皆さんも、今回出てきたことをいろいろと試してみてください。面白い指標が開発出来たら、是非ラジオ番組「トレードパーティー」のメタファンの回のチャットで教えてください。

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