今回から何回かにわたって「かんたんプログラミング」と題して、エクセル関数程度の知識がある人が自分でカスタム指標を作ることを目標にMT4のプログラミング入門について書いていくことにします。
かんたんプログラミング開講
これは、先月初めに質問掲示板(*)に、メジャーなカスタム指標のひとつであるHiLoBand(ドンチャン・ブレークアウト)が、いつの間にかMT4のバージョンアップとともに使えなくなっていて困っているとの問い合わせがあった時のことです。動作しないことは確認できたのですが、動作する指標を探すより自分で作ってしまった方が早いと思って、私自身が日頃使っているカスタム指標テンプレートでHiLoBandを作成したという経緯があります。このテンプレートを使えば、エクセル関数程度の知識がある人ならば、ちょっとしたカスタム指標は自分で作れるようになるはずです。
なお、メタエディタの使い方がわからないといったレベルまで対象に含めると収拾がつかなくなりますし、学習用途での提供となりますのでこのシリーズの対象者としては以下のレベルを想定しています。
- MQ4(ソース)ファイルをEX4(実行)ファイルにする方法、つまり基本的なメタエディタの使い方はわかっている。
- エクセル関数程度の式の表示方法は理解できる。
例: y=(a+b)/2 yはaとbのミッドレート - 自身で改変したカスタム指標が動かない場合に、ネットや書籍で自分で調べる努力くらいはできる
いきなり、最初にテンプレートをアップしますので、上記1.~3.までの確認として、細かいところはわからなくても良いので、ざっと目を通してみてください。このテンプレートはシフト(先行)表示が可能なHiLoBandsとなっています。このテンプレートを使って他のテクニカル指標を作成することをゴールに設定します。
カスタム指標テンプレート
色と行番号がわかるように、上の表示は画像です。MQ4(ソース)ファイルは以下のURLからzipファイルをダウンロードしてご利用ください。解凍すると、HiLoBands_mod.mq4というソースファイルが利用可能です。
http://www.ascendant.jp/mt4/HLB.zip
このカスタム指標をチャートに表示した例は以下のようになります。
今回覚えること
今回は初回なので、ごく簡単なことをひとつだけ覚えてください。
*MQ4ファイル中の色分けは目的によって分類されている。「グレー」は、ダブルスラッシュ(//)で始まる行、あるいは行の最後にダブルスラッシュ(//)が付加される部分、コメント(注釈)となっている。
つまり、「グレー」で表示されている行(部分)は、プログラム上は無視される部分ですから、わかりやすくするために、自由にコメントを付加していきましょう。今回のテンプレートでも、グレー表示で各部分が何をしているのかをコメントとして表示しています。
次回から具体的に中を上から順番に見て行くことにします。
◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。
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